【wiki経歴】亀田製菓会長はなぜインド人？ジュネジャ・レカ・ラジュって誰？社長ではない。

ハッピーターンや柿の種など、米菓の製造・販売でおなじみの亀田製菓。

実は、会長のジュネジャ・レカ・ラジュ氏はインド出身ということが話題です。

（社長は髙木政紀氏で、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は会長です）

なぜ亀田製菓はインド人を会長に就任させたのでしょうか。

また、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏とはどんな経歴の人物なのでしょうか、調べてみました。

亀田製菓がインド人を会長にしたのは新規事業進出のため？

亀田製菓がインド人のジュネジャ・レカ・ラジュ氏を会長に就任させて理由は、米菓の製造販売以外の新規事業を充実させるためではないかと考えられます。

亀田製菓は現在、米菓以外に食品事業の海外展開を行っています。

低たんぱく質米飯や植物性乳酸菌、プラントベースフード、米粉パンは、いずれも海外においても社会課題の解決に貢献できるものであり、海外展開の可能性を秘めた事業です。

引用：亀田製菓HPより

大学で微生物学を学び、発酵・微生物学に関心の高いジュネジャ・レカ・ラジュ氏。

基礎研究や海外マーケット事業において、これまで大手企業で実績があり、亀田製菓の代表取締役会長に抜擢されたのではないでしょうか。

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏の経歴はこちらです。

ジュネジャ・レカ・ラジュ氏は、インドのパンジャブ大学理学部卒業後、微生物学の修士課程を修了語後、難関の海外のフェローシップ制度利用の試験にも合格しました。

アメリカやスイスの大学など、さまざまな選択肢の中からジュネジャ氏は日本の大阪大学を選択しました。

というのも、世界トップクラスの発酵・微生物学の第一人者が大阪大学にいたため、彼の元で学びたい思いが強かったようです。

大阪大学卒業後は名古屋大学の博士課程を修了し、最初に入社したのが食品素材メーカーの太陽化学。

基礎研究に没頭し、卵からインフルエンザの薬に使われるシアル酸の抽出に成功します。

その後もカテキンやテアニンなどお茶の成分で新しい価値を提示し続けたジュネジャ・レカ・ラジュ氏。

わずか７年で取締役研究部長に、その7年後には代表取締役副社長に就任しました。

凄まじい昇進スピードには、「このインド人は何かやってくれる」という周囲からの期待もあったようです。

2014年から移籍したロート製薬では、取締役副社長海外事業・技術担当とあわせて、国内初のCHO（チーフヘルスオフィサー）に抜擢されます。

CHOは、経営に携わる役員の中で、従業員の健康増進や社内の健康管理の取り組みを統括する立場です。

社内の従業員だけでなく、社外にもポジティブな影響を与えることが特徴です。

2020年から亀田製菓の代表取締役副社長に就任していたジュネジャ・レカ・ラジュ氏は、2022年ついに代表取締役会長に就任しました。

米のもつ可能性に大きな期待を寄せており、「米菓メーカーから、食で社会の課題を解決する企業へ」とビジョンを掲げています。

特に力を入れているのが、「植物性乳酸菌」と「米粉パン」。

アレルゲンフリーのお米の海外進出や、大豆を用いたプラントベースドフード（代替肉）の製造などもに力を入れています。

インドから研究分野で飛躍的な活躍を続け、日本を代表するトップ企業で研究分野からリーダーシップを発揮してきたジュネジャ・レカ・ラジュ氏。

亀田製菓では、日本の大阪大学を選んだきっかけともいえる発酵・微生物学を活かした新規事業推進に力を入れているようです。

以上、ジュネジャ・レカ・ラジュ氏の華麗なる経歴でした！